秋田天然杉のお櫃について

弊社で扱っている秋田天然杉のお櫃。それをDCカード情報誌「ザ・カード」の巻頭特集
に掲載してくださいました。記者の方とカメラマンの方が秋田まで出向いてくださり、実際私どもが行ったお櫃の取材よりもずっと奥深いすばらしい取材をして下さいました。お読みになっていない方が多いと思いますので、ここで一部を要約してご紹介したいと思います。商品を一層ご理解いただけると思います。
「ザ・カード」天然杉の「おひつ」でおいしいごはん より抜粋
日本三大美林の一つとして知られる秋田杉。その天然杉を使って作られた・・・・・・・
まず桶の側板となるひとつひとつの木片「くれ」を作る。材料になる杉の丸太を扇形に割り、さらに割鉈と呼ばれる道具で木片にアールがつくように分断する。・・・・・・・・・
機械で作った製品は同じ幅のくれがつなげてある。手作りの場合は、くれの幅は均等でない。・・・・・・・
「・・・・・同じ一本の木でもはじめから終わりまで同じ木目はないんですよ・・・・・」狂いのない桶、樽を作るのに「どの工程も気を抜くことはできない」・・・・・・「正直」と呼ばれる接着面の角度をそろえながら、くれとくれの継ぎ目を作っていく作業は重要な作業だ。
大きさ、木目の違う木片をひとつの桶や樽へと仕立てていくのだから相当な手間と時間を要する。
内と外、カーブの違うカンナで仕上げる。外側の表面はすっきりすべすべ、一方、内側は適度なふくらみが付いており、心地よい温もりを感じる作り。
すべてフリーハンドの手作業だ。長年の経験と勘がものをいう。・・・・・カンナのかけ具合で内側の大きさが変わる。そこへ底板がぴったりと合うようにはめ込まなくてはならない。・・・・・まるで一枚板から作られたよう・・・・・・
炊きたてのごはんをおひつに移し替える。このとき、ごはんがまんべんなく空気と触れることで、米は変化を始める。米本来が持つうまみがでてくるのだ。また、木が余分な水分を吸ってくれるので、お米一粒、一粒がシャキッと立つ。
「おひつは、ある面では生き物と同じです。呼吸しているから、ごはんがおいしくなるのです。」
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