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柳川・御花


 柳川の下舟場、水天宮にほど近いところに、「御花」がある。旧柳川藩主立花家の別邸だ。豊臣秀吉は九州を平定した際、戦に功のあった立花宗茂を、筑後13万石の城主として取り立てた。だが、宗茂は秀吉の恩義に報い、関ヶ原の戦いでは豊臣方につく。その為、柳河領を召し上げられてしまうのだ。しかし、20年後、武士として一貫した潔い態度に、家康が感心し再度柳河領に取り立てられる。このようなケースは大変希有なこと。宗茂は知略にたけ、誰もが認める人格者であったようだ。そして13代まで領主を務め、現在に至っている。現在の庭園、建物は明治42~43年にわたって14代寛治によって築かれたものだ。
 御花で特に目を引くのは日本庭園だ。松濤園と呼ばれ仙台松島の景色を模したといわれている。岩と松の配置がすばらしい。そこに自然の鴨が何羽も戯れている。日本庭園によく見られる、自然を凝縮して形式・象徴化したような美の世界とはまた違う、おおらかさ雄大さが漂う。



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西洋館
立花家の迎賓館として
明治43年につくられた。
西洋館内部。 拡大
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輸入されたシャンデリア。
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内庭 拡大
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廊下の左手には
「金箔押桃形兜」が並んでいる。
桃の形から名付けられた。
現在200個以上が
立花家に伝えられている。
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松濤園
西洋館、大広間とともに
昭和53年 国の名勝に
指定される。
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大広間
客間として作られたが、
能舞台としても利用できるように
なっている。
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松濤園
毎年、約500羽の
野鴨が群がる。
園内にある巨木。 拡大
松濤園の右側には
柳川の堀割が見える。
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松濤園を上から眺める。
園内には約280本の松。
そのほとんどは樹齢200年
以上。
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元吉屋
290年の歴史ある
うなぎを中心とした料理屋
右上、左下画像 元祖 本吉屋
 柳川は昔から天然うなぎの名産地として知られている。街のあちらこちらにうなぎ屋を見かける。
ここでは、「うなぎのせいろむし」が名物。
タレをまぶしたご飯の上に、焼いたうなぎの蒲焼きをのせて、2度せいろで蒸し上げている。上に乗った錦糸卵が鮮やか。
タレがまんべんなく染みこんだご飯が絶品。こちらではうなぎを中心とした、フルコースを食した。
いつものことだが、酒とうまい肴があると、取材のことは頭から吹き飛んでしまう。撮影は完全に忘れてしまった。ここでは本吉屋さんの案内のせいろむしをコピーさせていただいた。

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本吉屋


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