「生活の中に生きるうつわ」をつくり続ける


                      やきもののある生活 春秋出版社より
■ 岡部登志子 ■
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てらいのない自分のままでいたいと、「生活の中に生きるうつわ」をつくり続けることに力を注いだ。
 「うつわ」は使ってもらって本当の食器になり、料理が盛られて色付されて、一つのものが完成する。本来の食器は料理をじゃましない。じゃまにならないもの、自然の色を消し去らないもの。だから白い「うつわ」を中心に焼き続けている。使うことによって本来の姿として生きる。そして安価で手に入る。それがうつわの本来のあるべき姿だという。主婦として毎日使う食器を身近に感じながらつくる、この強みは使う側にとっても安心、安全という心安さが使い勝手のよさとして表れるのではないだろうか。
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岡部さんの食器たちは、ほのぼのした朝食の香りのようにやさしくてあったかい。



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