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 新千歳空港から札幌へ向かう。新千歳空港に降り立って、JR駅を指す看板を頼りに、千歳駅へ。そこから快速で約30分。あっという間だ。短い時間だが、車窓からの景色を十分楽しむことができた。鉄筋コンクリートの建物は別にして、ほとんどの住宅の屋根は、カラー鉄板で、勾配は思ったより緩やかなものが多い感じ。そして外観は箱型のスタイルが多く目に入った。本州とは趣を異にしている。札幌駅に着くと、地元の案内板を探し、まずは目的地のホテルを確かめた。ホテルへ入る時間は決まっているのだが、時間は十分にとってある。まずはホテルがある方向に向かう。途中には赤煉瓦の北海道庁(旧本庁舎 国の重要文化財)がある。ここは以前訪れ、写真も撮っているので、敷地内に入り、簡単にあたりを見渡し、すぐにその場を離れる。今ちょうど昼時なので、食事できる場所を探すが、なかなか見つからない。しばらく歩き、観光客があまり訪れないだろう喫茶店に入って、軽い昼食をとる。
駅前の大通り 札幌駅正面のガラスの建造物。
札幌駅 大通り広い歩道。

 向かう先は「北海道大学植物園」。ビルが多く立つ街の中に、くっきりと深い緑の一画がある。かなりの大きさだ。(13.3ha)太古の森と呼ぶにふさわしい鬱蒼とした森、そしてきれいに整備された広い芝生空間、そこに屹然と立つ巨木。その平らな芝と、雑草やツルが茂っていない巨木の根本は、境目がはっきりとして、ヨーロッパの公園を思う。
 園内には博物館がある。そこでは、エゾオオカミの剥製があり、日本のみならず世界でもここだけと聞く。体は大きくかなりの迫力だ。オオカミがいなくなったのは、開発により、生息するための森が減少したこと、また家畜を襲う害獣といことで、駆除されたこと。そして毛皮の乱獲。・・・実際、今残る自然の中で、エゾオオカミが生存していたとしたら、それは自然が実体として存在している確固とした証明のようで、嬉しくありがたいと思う。しかし現社会の中で、私達の生活と共存できたかというと、はなはだ難しく思う。北海道は広いとはいえ、オオカミが生存できる空間、環境を有しているか?
 博物館は、明治の歴史的な建築ということで、重要文化財に指定されている。またその周りにある事務所、倉庫、トイレ等も、同じ指定を受けている。これだけの重文が集まってるところは、そうはないだろう。
 この植物園は北海道大学の施設で、教育や研究の施設としての役割も担っている。すばらしい施設であるが、園内は広く、いろいろと見どころがあるのだが、本州から訪れる観光施設としては、広すぎる。時間が限られるバスツアーなどの方々が立ち寄るには、ちょと難しいかもしれない。見応えのある、隠れた観光スポットという感じだ。ホテルに入る時間に合わせて、植物園を出た。
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美しい芝と巨木。
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実にきれいに整備されている。
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深い森。
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重文の建造物群。
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重文
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重文
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博物館。ここにエゾオオカミの
標本が展示されている。
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ホテルより札幌市街を望む。



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