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 翌日、向かう地は、小樽市。小樽は日本海に位置する港町。かつては、石炭の輸送、ロシアの交易などで、繁栄した。当時を偲ばせるレンガや石で造られた建造物が多く残る。小樽市で特に有名なのは、小樽運河。当時は物流の拠点として、重要な役割を担っていたが、現在ではその実質的価値はない。40、50年前に埋め立ての計画が出たらしいが、保存運動の高まりを受けて、当時の姿とは変わるも、その存在は維持された。現在、運河の幅は当時の半分ほどになったらしいが、ガス灯、散策路が整備され、また対岸の倉庫群が保存され、全体をして、美しい景観を創り出し、小樽市を代表する観光スポットになっている。 
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運河沿いの建造物。
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きれいに整備された、美しい運河。
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 今回、小樽にて最初に見学する所は、ニシン御殿として有名な「旧青山別邸(国 登録有形文化財)」である。小樽貴賓館の中にある。ニシンは回遊魚で、北海道沿岸に現れた。最盛期には100万トン近くの水揚げがあったと聞く。青山家はその時の網元で、巨万の富を築いた。旧青山別邸は、大正6年から6年半あまりの歳月をかけて建てられた。部屋は18室を数え、最高の材料使い、最高技が駆使されている。また邸内の襖や書は、当時の最高画家や書家によって描かれている。
小樽貴賓館入り口。 正面が貴賓館。
大きな和食レストランがある。
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枯山水の庭園
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貴賓館内の庭園。 拡大
天井画。小樽貴賓館内にある。
北海道在住の日本画家による競演。

ニシン御殿の見学が終わると次に向かう先は境町本通り。レトロな建物を多く残す、小樽で一番にぎやかな通りだ。ガラス工芸のお店が多く、小樽の重要な産業になっているよう。そして、修学旅行の学生か?通りは学生だらけだ。
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 日本銀行旧小樽支店。現在、金融資料館となっていて、無料で見学できるようになっている。日本銀行の歴史や業務、金融の仕組みなどが学べる。館内の天井は大変高く、10.5mある。柱がなく吹き抜けになっている。天井にはゆっくり回る大きな扇風機が複数個据え付けられている。寒い冬、上に昇った暖かい空気を攪拌し、床の方へ戻すためか。外壁はレンガではなく、石造り風になっている。小樽が繁栄していた当時を偲ばせる重厚な建物のひとつ。
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本日の昼食は寿司屋で。
奥にあるちょっとグロテスクな魚は八角。




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